先日、日銀が金融政策決定会合で政策金利を0.5%程度に引き上げることを発表しました。これは、2008年10月以来17年ぶりの高水準であり、今後も経済や物価の改善が続く場合にはさらなる利上げが検討される可能性があります。
このニュースについてはNHKの記事でも詳しく報じられていますが、私たちの生活にどのような影響を与えるのか、特に住宅ローンを抱える家庭にとっては大きな関心事です。
Contents
私の住宅ローンと金利上昇の影響
私は現在、変動金利で住宅ローンを組んでおり、現状の金利は**1.025%**です。日銀の利上げに伴い、今後0.25%程度金利が上昇すると予想されています。この変化がどれだけ家計に影響を与えるのか、具体的に試算してみました。
現在の状況
- 残債額:2,000万円
- 返済期間:20年
- 現行金利:1.025%
- 金利上昇後:1.275%
返済額の比較
- 現行金利(1.025%)
- 月々の返済額:約92,000円
- 総返済額:約2,200万円
- 金利上昇後(1.275%)
- 月々の返済額:約94,000円
- 総返済額:約2,260万円
この結果、金利が0.25%上昇すると、月々2,000円、総返済額では約60万円の負担増となります。
もしローン残高が5,000万円だったら?
私のケースよりもさらに大きな住宅ローンを組んでいる場合、金利上昇の影響はどうなるのでしょうか。以下は、残債が5,000万円の場合の試算結果です。
試算条件
- 残債額:5,000万円
- 返済期間:20年
- 現行金利:1.025%
- 金利上昇後:1.275%
返済額の比較
- 現行金利(1.025%)
- 月々の返済額:約230,000円
- 総返済額:約5,520万円
- 金利上昇後(1.275%)
- 月々の返済額:約236,000円
- 総返済額:約5,670万円
この場合、月々6,000円、総返済額では約150万円の負担増です。借入金額が大きいほど金利上昇の影響が大きいことがわかります。
モゲチェックの記事を参考に感じたこと
モゲチェックの記事では、変動金利が引き続きおすすめされていました。しかし、私はこの記事を読みながら「変動金利が適しているのは、早期返済が可能な経済力がある人」という条件が重要だと感じました。
変動金利は金利が低い代わりに、将来的な金利上昇リスクが避けられません。そのため、余裕資金で繰り上げ返済ができる方にはメリットがある一方で、余裕のない家計では負担増に直面する可能性が高いです。
5,000万円以上のローンを組むリスク
私の周りでは、5,000万〜1億円規模の住宅ローンを組む方もいますが、金利が上昇する局面ではリスクが非常に大きいです。例えば、金利が1%上昇した場合の影響は以下の通りです。
- 残債額:5,000万円
- 金利上昇前(1.025%):月々230,000円
- 金利1%上昇後(2.025%):月々255,000円
月々の返済額は25,000円増加し、年間で30万円、総返済額では600万円以上の負担増となります。
今後の対策と考え
金利上昇に直面している今、以下のような対策を検討することが重要だと考えています。
- 返済プランの見直し
余裕があるうちに繰り上げ返済を進めるか、借り換えを検討する。 - 金利タイプの変更
将来のリスクが不安な場合、固定金利や10〜20年の固定特約への変更も選択肢です。 - 家計の見直し
無駄な支出を減らし、金利上昇に備えて貯蓄を強化する。
終わりに
金利の動きは個人でコントロールできませんが、適切な情報を集め、自分に合った対策を講じることが大切です。住宅ローンを検討している方は、「将来のリスクに耐えられるか」を基準に、金利タイプや返済計画を慎重に決めるべきです。
私自身も引き続き情報を集め、家計の負担を最小限に抑える方法を模索していきたいと思います。