戸籍制度を再設計してみた。家ではなく、“つながり”を記録する時代へ


戸籍って何のためにあるの?

戸籍って、実は「家族をまとめた名簿」のようなもの。結婚や出生で誰が誰と家族なのか、親子・婚姻関係を国が記録する制度です。でも現代の私たちから見ると、ちょっと不思議な点も多くありませんか?

  • 結婚すると姓を変えなきゃいけないの?
  • 子どもが親と別姓だと面倒?
  • 戸籍って結局、家を記録してるだけ?

そんな違和感の正体は、「戸籍=家を主キーにした設計」という古い制度設計にあります。


本来の目的:”家族のつながり”を記録すること

戸籍制度が担ってきた機能は、本来こうです:

  1. 誰の子どもか(親子関係)
  2. 誰と結婚しているか(婚姻関係)
  3. どこで生まれ、どこで亡くなったか(出生・死亡)

つまり、制度の本質は人と人のつながり(法的関係)を記録・証明すること。ところが、現行の制度では“家単位”が前提になっているため、結婚や離婚、再婚などで戸籍が分断されてしまい、履歴をたどるのが難しくなっています。


エンジニア視点:DB設計としての戸籍

現行イメージ:家ごとにテーブルが分かれる

[戸籍:山田家(本籍:東京都)]
├─ 筆頭者:山田太郎
├─ 妻:山田花子
└─ 子:山田一郎、山田美咲
  • 全員が同じ姓で1つのテーブル(戸籍)に属する
  • 誰かが結婚すると別の戸籍に移り、テーブルが増える

このように、DB設計的には**「非正規化された親テーブル」**であり、子どもが結婚するたびに新しいテーブルが作られます。


でも家族の形はもっと多様なはず

  • 夫婦別姓を希望する人
  • 事実婚や同性婚のカップル
  • 養子縁組や再婚家庭
  • 単身者や血縁のない共同生活

こういった関係を戸籍で正しく記録できないのは、“姓”と“家”を同一視する設計が原因です。


じゃあどう再設計する?

目的に立ち返る:”つながり”を記録すればいい

そこで再定義:

“個人IDを主キーにし、親・配偶者・子などとの関係をリンクで記録する”

新しい構造のイメージ:グラフDB的なつながり

[個人ID:12345 山田太郎]
├─ 配偶者:54321(山田花子)
├─ 子:67890(山田一郎)
└─ 親:98765(山田健一)、98766(山田京子)
  • 姓が違ってもOK
  • 再婚・養子など多様な関係を柔軟に記録可能
  • 相続・国籍・扶養などの制度とも連携しやすくなる

段階的な移行プラン

フェーズ内容想定される変化
1. 電子戸籍の本格化紙ベースからの脱却データ検索・共有が容易に
2. 関係DB導入親・配偶者・子をIDでひもづけ戸籍内で姓を統一する必要なし
3. 多姓対応戸籍に複数姓を許可夫婦別姓や多様な家族に対応
4. マイナンバーと統合戸籍と住民・行政情報の一元化行政効率の向上、重複排除

現実に移行できるのか?

技術的には十分可能です。すでにマイナンバー制度が個人単位のID管理を実現しており、各種情報(税・年金・保険)はリンクされています。これに血縁・婚姻関係を加えるだけで、戸籍の本質機能は代替可能です。

課題は主に以下の3点:

  • 法律(戸籍法・民法)の改正が必要
  • 行政システムの刷新にコストと時間がかかる
  • 家族観や文化的価値観の変化に対する社会的合意形成

しかし、段階的移行と選択制を組み合わせれば、現実的な導入も不可能ではありません。まずは「つながりベースの記録」を副制度としてスタートし、希望者のみ利用可能にする方法もあります。


夫婦別姓と戸籍制度:冷静に考えてみる

「夫婦別姓にしたい」「同姓がいい」──この議論、よく炎上します。でも、制度上の問題点だけを冷静に見ると:

  • 現在の戸籍では「同じ戸籍=同じ姓」が必須
  • 別姓のままでは同じ戸籍に入れない設計
  • 法律婚の前提が「姓を一致させること」に依存

つまり、別姓を希望する夫婦が制度上“家族として記録されない”という設計の問題があるわけです。

再設計された戸籍(関係ベース)なら、姓が違っても家族として記録可能。これが制度の柔軟性と多様性を支えます。


皇室との関係は?

ここで気になるのが「戸籍制度を変えると天皇制に影響あるの?」という点。

  • 皇族は一般国民と違い、戸籍に属さず「皇統譜」で記録されている
  • 住民票もマイナンバーも持たない(制度の外にいる)
  • したがって、戸籍制度の見直しは皇室には直接的影響なし

ただし、皇室を離れた女性皇族(例:眞子さん)は、離脱と同時に住民票・マイナンバーが発行され、一般制度に編入されます。

また、将来的に制度が刷新されたとしても、皇統譜は完全に独立して管理されているため、「血統の証明ができなくなる」といった心配はありません。


結論:設計を見直す時期にきている

制度というのは、目的を果たせる限り形は柔軟であるべきです。

  • 家を記録するのではなく、
  • 人のつながりを記録する。

それが戸籍制度の本質だとしたら、今の形式にこだわる理由はありません。

時代に合わせて、制度もアップデートしていこう。
「姓」や「家」に縛られずに、もっと自由で、合理的な社会へ。


おまけ:豆知識

  • 皇族はマイナンバーを持っていない!
  • 戸籍がない代わりに「皇統譜」という専用帳簿で記録
  • 一般人になると、そこではじめて住民票&マイナンバーがつく

【2025年版】川崎市の児童手当|制度改正でどう変わった?支給日・金額・申請期限まとめ


2024年10月から児童手当制度が大きく変わりました。
支給対象の拡大や支給額の増額など、子育て世帯にとって追い風となる変更です。

この記事では、川崎市の最新の児童手当制度について、ポイントを整理してお伝えします。


1. 制度改正のポイント【2024年10月~】

項目改正前(~2024年9月)改正後(2024年10月~)
対象年齢中学卒業まで(15歳年度末)高校卒業まで(18歳年度末)
所得制限あり(上限超で不支給)撤廃(誰でも申請可)
第3子加算月15,000円月30,000円に増額
支給回数年3回(4か月ごと)年6回(偶数月ごと)
多子カウントの上限年齢18歳年度末まで22歳年度末まで

2. 支給額(月額・1人あたり)

子ども0~3歳未満3歳~高校生年代(18歳年度末まで)
第1子・第2子15,000円10,000円
第3子以降30,000円30,000円

※多子判定は、「22歳までの子」も対象になるように拡大されました。


3. 支給日(2025年スケジュール)

支給は偶数月の14日。2か月分まとめて振り込まれます。
※14日が土日祝の場合、前営業日が目安です。

対象月支給日(予定)備考
2月・3月分4月14日(月)実際に確認された日付
4月・5月分6月13日(金)14日が土曜のため前倒し予想
6月・7月分8月14日(木)
8月・9月分10月11日(土)?前倒しされる可能性あり
10月・11月分12月13日(土)?
12月・1月分2026年2月13日(金)?

※振込は銀行により1~3日遅れる場合があります。


4. 申請についての注意点

  • 制度改正前(2024年10月分)に遡って受給したい場合は、2025年3月31日(月)までの申請が必要
  • それ以降の申請は、申請月の翌月分から支給となります。
  • 忘れずに申請すれば、今まで所得制限で受け取れなかった世帯も対象になります。

5. よくある質問(FAQ)

Q. 第3子のカウントは、年齢が上の子でもOK?
→ OKです。2024年10月からは22歳までの子も加算対象になっています。

Q. 所得制限がなくなったのは本当?
→ 本当です。2024年10月からは全世帯が対象になります。申請すれば支給されます。

Q. 申請していないとどうなる?
→ 支給されません。川崎市役所に申請が必要です。


おわりに|見直された児童手当、使わなきゃ損!

2024年10月の改正で、児童手当は「一部の人のもの」から「すべての子育て世帯の支え」へと変わりました。

次の支給日は2025年6月13日(金)頃(4・5月分)です!

家計の計画に組み込みつつ、忘れずに申請しましょう。


【ガソリン代にうんざりしてる人へ】次に選ぶべき車は?EVとガソリン車の現実と未来

 


「またガソリン代、上がってる…」
そんな声が、最近コンビニの駐車場や職場の雑談で増えてきました。

2025年春。
日本全国のレギュラーガソリン平均価格は180円前後。満タン1回で1万円近く飛ぶことも珍しくなくなってきました。

家計は苦しい。でも車は手放せない。
そんな状況の中、「電気自動車(EV)にすれば安くなる?」という疑問がわいてくるのは自然なことです。

でも、EVは本当に経済的?
まだ高いんじゃないの?
バッテリーって10年後どうなるの?

この記事では、そういった不安をひとつずつ整理しながら、
**「次の車選びで失敗しないための考え方」**をお伝えします。


EVって本当に“安い”の?エネルギー効率で見ると…

「発電に化石燃料を使っているなら、EVもガソリン車も結局同じじゃないの?」
実は、それでも**電気自動車のほうが“圧倒的に効率がいい”**のです。

ざっくり言うと:

  • ガソリン車は、エンジンの中で燃やしたエネルギーの約20%しか動力に使えていない。残りの80%は熱などで無駄になります。
  • 一方EVは、火力発電・送電・充電というプロセスを経ても、60〜70%の効率で車を動かせる

つまり、発電段階から含めてもEVは2〜3倍効率的なんです。

特に都市部のように“ストップ&ゴー”の多い運転では、エンジン車はブレーキでエネルギーを捨ててしまいますが、EVはそのエネルギーを回収して再利用できます(回生ブレーキ)。


実際のコストで比べたら、どっちが安いの?

仮に年間1万km乗るとした場合のランニングコストを比較してみましょう。

● 電気自動車(例:テスラ モデル3)

  • 自宅での夜間充電なら、1kmあたり約5円
  • 年間5万円
  • メンテナンスはほぼ不要(オイル・ベルト不要)
  • 税金も優遇あり(自治体によって補助金あり)

● ガソリン車(1.5Lクラス)

  • ガソリン180円/L、15km/Lなら1kmあたり約12円
  • 年間12万円
  • オイル交換やエンジン部品の消耗もあり
  • 税金は通常通り

→ 年間で約7万円、10年で70万円の差が出ます。

初期費用こそEVはまだ高めですが(例:モデル3で500〜600万円)、日々の維持費でじわじわと元が取れる構造になっています。


EVにも弱点はある。でも使い方次第で“最強の選択肢”に

もちろん、EVにもデメリットはあります。

  • 航続距離:500km前後が主流。遠出には不安
  • 充電時間:急速でも30分~1時間かかる
  • インフラ:特に地方では充電器が少ない
  • バッテリー:10年超で劣化する可能性も

とはいえ、「毎日の通勤や買い物」だけなら全く問題なし
自宅で充電できる環境さえあれば、**毎晩スマホを充電するような感覚で“燃料満タン”**にできるのです。


しばらくは「街乗り=EV、長距離=エンジン」の時代

今の時点での最適解はこれです:

用途ベストな動力
毎日の街乗り電気自動車(EV)
高速移動・旅行ハイブリッド or ガソリン車
過疎地・山道ガソリン(インフラ未整備)
商用トラック今はディーゼル、将来は水素やEV

つまり、1台で全部をカバーする時代から、使い分けの時代へ

トヨタやホンダが「EV・HEV・FCVすべてを同時に進めている」のも、この変化を見越してのことです。


そして5年後、10年後にはどうなる?

では、今ガソリン車に乗っている人が、今後どう備えるべきか?
未来を見据えてポイントをまとめておきます。

■ 5年後(2030年ごろ)

  • EVの車種が今よりさらに安価&多様に
  • 街中での充電器が大幅に普及
  • ガソリン車の下取り価格が少しずつ下落

次の買い替えではEVを候補に入れるのが現実的

■ 10年後(2035年ごろ)

  • 欧州などでガソリン車の「新車販売禁止」がスタート
  • 日本でもEVシフトが本格化
  • バッテリー技術の向上で航続距離1000km超えの車も登場予定

ガソリン車を買う理由は“趣味”だけになる時代へ


結論:次に選ぶ車で、家計と時代対応の両方が変わる

EVはまだ「全員にベストな選択肢」ではありません。
でも、**「使い方が合う人」にはすでに“圧倒的にお得な選択肢”**になっています。

  • 近距離がメインの人
  • 自宅に駐車スペースと充電設備がある人
  • 子どもの送迎や通勤で毎日乗る人

こうした人にとって、EVは「高い買い物」ではなく「将来の家計防衛策」です。

そして今後、EVがさらに安く、速く、便利になっていくのは確実。
5年後、10年後に困らないためにも、今のうちにEVという選択肢を“知っておく”こと自体が資産になる時代が来ています。

食料品の消費税0%に潜む“やさしい罠”

「食料品の消費税を0%にすれば、家計が助かる!」 そんな声、よく聞きますし、確かにわかります。毎日の買い物で払う消費税がなくなれば、感覚的にもラクになる。

でもちょっと待って。 食料品0%は本当に“庶民の味方”なのか? 一見やさしいこの政策には、いくつかの“罠”が潜んでいます。


【罠1】金持ちも恩恵を受ける

食料品は誰でも買うので、確かに全員が得します。でも、たくさん買う人=お金持ちのほうが得する額も大きいのです。

つまり、結果的には「格差を縮める」というより、「格差の構造をそのままにしたまま全体に値引き」しているにすぎないのです。


【罠2】税収が消える→別の形でしわ寄せ

食料品の消費税収は年間3〜4兆円規模。0%にすると当然、その分が国の税収から消えます。

その穴埋めにどうするか?

  • 所得税や法人税を上げる
  • 社会保険料を上げる

→ 結局、違う形で庶民が払うことになるのです。


【罠3】制度が複雑化して、現場が混乱

「これは食品?雑貨?」「持ち帰りなら0%、イートインなら課税?」 ゼロ税率にすると、境界線の扱いがさらにシビアになります。

事業者はインボイス対応も含めて帳簿・請求書管理が複雑に。 特に中小企業や個人商店には大きな負担です。


【罠4】スーパーが得をする?

一見消費者の味方っぽく見えるこの制度。 でも、仕入時には消費税を払っているスーパーが、販売時に0%で売ると?

その仕入時の消費税分は還付される販売価格をほんの少し下げるだけで、むしろ利益が増える構造に

つまり、消費者が得したつもりでも、より得しているのは賢い企業側かもしれません。


【じゃあどうすればいいの?】

消費税0%は一見やさしい。でも本当に助けたいのは誰か?を考えるなら、

  • 低所得者や子育て世帯へのピンポイント給付
  • 食料品は軽減税率にとどめ、給付で逆進性を補う

こうした仕組みのほうが、本当に困ってる人にお金が届きやすいのです。


【まとめ】

消費税0%の裏には、

  • 金持ちがより得をする仕組み
  • 税収不足で回り回って別の負担
  • 事業者の負担と混乱
  • スーパーなど一部が儲かる仕組み

…という、やさしい顔をした罠が潜んでいます。

本当に必要なのは、「誰を助けるか」を明確にした政策です。 消費税は万能ではない。その恩恵の設計こそが、政治の腕の見せ所かもしれません。


【おまけ:図解で理解する】

項目消費税8%のとき消費税0%+5円値下げ
消費者の支払額108円103円
スーパーの売上(税抜)100円103円(全部利益対象)
仕入原価95円95円
利益5円8円(+3円)

つまり、消費税0%をうまく活用できる企業は、値下げしながら利益も増やせるという裏事情もあります。

【自動車税】毎年地味に面倒だった税金が、今年ついに“スマホで秒速完了”して感動した話


■ 毎年5月、あいつはやってくる

5月といえば、自動車税の納付書がポストに届く季節。
封筒を見た瞬間、「ああ、またこの時期か」とため息をつくのが毎年のルーティンでした。

今年の納付額は34,500円
車の排気量が1,500cc未満なので、その金額です。

■ 排気量で決まる「自動車税」の基本ルール

自動車税(種別割)は、車の排気量で決まります。
以下が2025年度の基準です(2019年9月以前に登録された自家用車の場合):

排気量年税額(円)
1,000cc以下29,500
1,000cc超~1,500cc以下34,500
1,500cc超~2,000cc以下39,500

しかも13年を超えると「重課税」がかかって、税額が約15%アップします。


■ 以前はコンビニへ。でも今年は……

昔は納付書を持ってコンビニへ行き、レジで支払っていました。
移動も面倒だし小銭を準備するのも地味に面倒。

でもここ数年ネットでの納付が可能になり、ますます便利になってきました。

■ PayPayで試してみたら、革命だった

  1. スマホでPayPayを開く
  2. 納付書のQRコードを読み取る
  3. 支払う(3秒)

以上です。もう完了。

外出ゼロ。レジ待ちゼロ。
えっ、こんなに簡単なの……?と軽く衝撃でした。


■ まとめ:お金は出ていくけど、時間は守れた

税金の支払いって「義務」でしかなかったけれど、
今年はちょっと未来感のある体験になりました。

時間をお金で買うことはよくあるけど、
税金の支払いで「時間が戻ってくる」って、ちょっとした幸せです。


消費減税は本当に正義?現役世代が“本当に得をする”税の仕組みを考えてみた


「消費税を下げろ!」
テレビでもSNSでもよく目にしますよね。

確かに、日用品や食費にまで課税される消費税。
家計に響くし、特に子育て中の人や低所得の方にとっては切実な問題です。

でも、ちょっと待ってください。
消費税を下げることが、本当に“現役世代のため”になるのでしょうか?

実はその逆。
「消費税を上げて、現役世代に給付」したほうが、むしろ得になる可能性があるんです。


■ 所得税と消費税、現役世代にとってどちらが痛い?

両者の違いをざっくり整理すると:

税の種類特徴現役世代への影響
所得税働いた分だけ課税、控除や節税あり中〜高所得層に影響大。ただし逃げ道あり
消費税使った分だけ課税、誰でも平等低所得でも課税され、逆進的に重く感じやすい

一見、所得税の方がキツそうですが、実は現役世代にとっては**「所得税の方がまだマシ」**というケースも多いんです。
理由はシンプル。控除があるから、工夫すれば負担を減らせるからです。


■ 「消費税を上げて給付」はアリなのか?

ここである仮説を立ててみます。

「消費税って“使う人”に課税されるんだから、富裕層や訪日外国人、高齢者からも幅広く取れる」
「それを20〜50代の現役世代に再分配すれば、むしろ得じゃない?」

たとえば、消費税を5%上げるとしましょう。
それで得られる税収は、年間約15兆円

そのお金を、現役世代(約6,000万人)に均等に給付すると…

  • 一人あたり年間 25万円の支給

になります。


■ グラフで検証:年収ごとの“実質得・損”

年収と消費支出をもとに、消費税5%アップと25万円給付のバランスを取ったグラフがこちらです:

横軸が年間支出、縦軸が給付含めた消費増税による損益です。

  • 年収200〜800万円のゾーンではほぼ「実質プラス」
  • 特に消費支出が多い子育て家庭では、数十万円の実質増益もあり得る
  • 年収が上がっても「消費性向」は下がるため、富裕層も「給付の方が上回る」ケースあり

■ 再分配がセットなら、消費税アップもアリ

この仕組みのポイントは、「誰から取って、誰に配るか」が明確なこと。

  • 消費税を通じて、富裕層・高齢者・外国人旅行者からも税収を得る
  • その税収を、将来を担う現役世代に集中して給付する

これがきちんと設計されていれば、
「税率が上がった=損」ではなく、**「得になる仕組み」**が作れるんです。


■ なぜ「消費減税」ではダメなのか

消費税を下げると、もちろん日々の負担は減ります。

でもそれは、現役世代だけでなく高齢者・富裕層・外国人にも同様に恩恵があるということ。
しかも、財源がなくなるため、子育て支援や教育投資に回すお金も減ります。

結果的に、将来を支える世代が最も損をするという本末転倒な構図になってしまう。


■ 結論:「どう使うか」「誰に配るか」が本質

税率が高いか低いか、だけで議論してしまうと、議論はいつも感情論に流れがちです。

でも本質は、

税金で「誰から取り」「誰に配るか」

ここをセットで考えること。

もし消費税を使って現役世代にきちんと還元される仕組みがあるなら、
減税よりも「増税して給付」の方が、むしろ家計は豊かになるかもしれません。


■ 最後に

目先の税率だけにとらわれず、
長期的に「どうすれば働く人・子育てする人が報われる社会になるのか」を、
一緒に考えてみませんか?


スーパーで見かけた「怒鳴る親」と、よみがえったあの記憶


先日、スーパーで買い物をしていたときのこと。ちょっとした出来事に、昔の記憶がフラッシュバックするような体験をしました。

レジにいたのは子どもだけ

レジで会計をしようと並んでいると、僕の前に小さな子どもがひとり、カートと一緒に立っていました。すぐに順番が来そうなのに親の姿が見えません。レジ係も戸惑い気味。
20秒ほどして、ようやく太った親が現れました。でも一言の謝罪もなし。
「あぁ、この時点でヤバい親だな」と直感で思いました。

機械トラブルと店内に響く怒声

レジ打ちが終わり、セルフ精算機へ。ここで機械のトラブルが発生。僕は隣の精算機を使っていたのでスムーズに済みましたが、親子の方は支払いができず、店員が対応していました。

その最中、子どもがカートのままレジ前を塞いでいたのを見かねて、レジ係が「少し下がってくださいね」と注意。
すると親がブチ切れました。

「なんだよ、おれが悪いみたいに言うなよ!俺じゃねぇよ!この野郎!」
店内に響き渡る声。明らかに“理不尽な怒り”を店員にぶつけている。
僕はその場から物理的に距離をとりました。ヤバいやつとは関わらない。これが一番です。

よみがえった「カツアゲされたときの感覚」

でも、その怒鳴り声を聞いた瞬間、僕の身体は反応していました。
昔、カツアゲされたときの「ゾワッとした感じ」が戻ってきたのです。
誰かが怒鳴られている、理不尽な力で支配しようとしている、そういう場面は、ただ見ているだけでも心に傷を残します。

「自分が店員だったら」と考えてみた

もし自分がその店員の立場だったら、どうするだろう。そう思いました。
きっと、淡々と「申し訳ありません」と受け答えをしながらも、相手の感情には巻き込まれないように気をつける。
それでも怒りがエスカレートして暴言や脅しになったら、上司を呼び、最終的には出禁か警察対応。

今ならそうできる。けれど、あの場にいた若い店員さんの不安そうな顔を思い出すと、胸が痛くなります。

モンスターと関わらないためにできること

人生には、どうしても“関わりたくない人”が一定数存在します。
怒鳴る親、不機嫌をまき散らす人、理屈が通じない人……。

僕は、彼らを見たら距離を取るようにしています。
でも、それでも完全には避けきれない。
だからこそ、「関わらない力」と「冷静な判断力」を持つことが大切なんだなと、あらためて感じた出来事でした。


貯蓄型保険、良かれと思って契約したけど、今では後悔しています。


貯蓄型保険、良かれと思って契約したけど、今では後悔しています。

数年前、良かれと思って貯蓄型の保険に加入しました。
「将来の備えになる」「お金が貯まる」「満期で戻ってくる」――そんな言葉に安心感を覚えたのを覚えています。


両学長の言う「毒キノコ」、まさにそれだった…

最近になって、YouTubeで両学長の動画をよく見るようになりました。
彼がよく言っている「貯蓄型保険は毒キノコ」――最初はピンとこなかったけど、今は身に染みて分かります。

あのとき掛け捨て保険にして、月々の保険料を抑え、投資信託でも買っておけばよかった。
その方がよほど自由度も高いし、増える可能性も高かったはずです。


解約や満期時の「雑所得課税」がまた面倒…

さらに腹が立つのが、満期になったときの税金の扱いです。

例えば、

  • 15年間で200万円支払って、
  • 最後に220万円戻ってきたら、

たった20万円の利益なのに、これが雑所得扱いになる。
20万円超えると確定申告が必要になり、他の所得と合算されて課税される(総合課税)

投資信託みたいに一律20.315%の分離課税だったらどんなに楽か…。


満期は数年後…憂うつです

うちの保険はあと数年で満期を迎えます。
もう今さら変えられないけど、このまま持ち続けるのも微妙だし、解約するにも税金がめんどくさい

ほんとうに、「良かれと思って」やったのに、
なんでこんなにモヤモヤが残る商品なんでしょうか…。


最後に

もしこれから保険に入る方がいたら、心から言いたいです。

「保険」と「資産形成」は、分けて考えるべき。

保険は最低限の掛け捨てで備え、
資産形成はNISAやiDeCo、投資信託などでコツコツ積み立てる。
その方が、よほど透明性も自由度も高いと思います。


【家電DIY記】Panasonic洗濯機NA-VX800AL、再びベルト切れ!ホース破損と人力タイマー地獄からの脱出


故障ふたたび——洗濯槽が回らない

Panasonic製ドラム式洗濯機「NA-VX800AL」。
ついこの前ベルト交換して復活したと思ったら、また動かないという報告が妻から。

裏パネルを外して見てみると、ベルトが再び外れて、しかも裂けていました。
モーター側で変に巻き込まれて、まるで裂けるチーズのよう。2本セットを買っておいてよかった…。

しかし今度は…「洗い」「すすぎ」が終わらない

ベルト交換後、無事に回転開始。
ところが今度は「洗い」と「すすぎ」が一向に終わらない。
仕方なく妻が人力で工程をタイマー進行する羽目に。

水漏れしていることに気づき、足元を見ると水が漏れている。
再び背面と下部を開けてみたら、細いホースが切れていた。おそらく自動洗剤投入用?

応急処置として、切れたホースをクリップで塞ぐ。
水漏れは止まったが、すすぎ工程は依然として終わらないまま。

修理業者を呼ぶも、まさかのドタキャン

ネットで修理業者を探し、洗濯機まわりを片付け、マンションの駐車場も手配。
しかし…業者が来ない。連絡もない。

夕食の買い出しに行けなくなり、泣く泣くキャンセル。
この業者は一生使わないと決めました。

ふと思いついた仮説——ホースがセンサーを狂わせてる?

その夜、ふと浮かんだ仮説。
「切れたホースがセンサー誤作動を引き起こしているのでは?」
翌朝、再チャレンジを決意。

DIY再チャレンジ!ついに復活

ホースの断面を切り直し、ストローとセロハンテープで接続。
不安定だが、見事に洗い〜すすぎ〜脱水まで完走!

これで、ようやく妻の人力タイマー戦法から解放されました。

得られたもの(と失ったゴールデンウィーク)

  • 業者費用(推定1〜2万円)→ 0円!
  • 作業時間 → 10時間以上
  • 家族の不和 → 未然に防げた

学びと教訓

  • 家電には長期保証が安心
  • DIYスキルの価値が上がっている
  • 情報収集のしやすい時代、行動すれば解決できることも多い

AIでホワイトワーカーの価値が下がるなら、
DIYスキルはこれからの生活防衛術だと思う。

おわりに

不毛なゴールデンウィークだったかもしれません。
でも、終わってみれば「自分で直せた!」という充実感は大きかった。
洗濯機くん、もう壊れないでね…。


「4億円を渡してもしつこいとわれる与沢翼さんを見て、ふと自分のことを思った」

最近、与沢翼さんの離婚報道が話題になっていました。
3人の子どもの親権を元奥さまに託し、4億円という多額の金銭的支援も行ったそうです。
それでもなお「しつこい」と言われていることに、なんとも言えない切なさを感じました。

もちろん、夫婦のことは外からはわかりませんし、報道に出ない背景もあると思います。
でもあのニュースを見たとき、自分自身のことが頭をよぎりました。


■ 数年の関係と4億円という“結果”

与沢さんのケースは、極端なようでいて、
「関係性の中で誰が何を得て、何を失ったのか」という点では、
とてもリアルな問題を含んでいると感じました。

数年の夫婦関係の末に、3人の子ども、そして4億円という資産を元パートナーが得た――
そのこと自体に良し悪しはありません。
でも、現実問題として、「相当な資産移転だな」と感じたのも事実です。

僕はといえば、年収1500万円ほどで日々働きながら、
家族と過ごす時間をやりくりしています。
休みの日は子どもの予定を優先し、平日は残業もありながら家族を支える生活。
大変だけど、嫌いではありません。

ただ、どこかでこう思ってしまうのです。
「数年の関係で得られる4億円。もし逆の立場なら、僕はたぶん我慢できると思う」
…と。


■ 僕の家庭の話

我が家では、妻がパート勤務で家のことを多く引き受けてくれています。
感謝しているし、頭が上がらない日もあります。

でも時々、「こうしてほしい」「これじゃ困る」といった言葉に
ちょっと傷ついたり、しゅんとした気持ちになる日もあります。
言い返すでもなく、黙ってやるけど、
心のどこかで「今の自分は、ちゃんと家族の中で認められてるのかな」と
立ち止まってしまうこともあるんです。


■ 家族がすべての自分と、社会につながる妻

ふと気づいたのですが、
僕には“家族以外の居場所”があまりありません。
仕事を最優先にしてきた分、友人関係や地域とのつながりは希薄で、
もし今、家族との関係が崩れたら、自分に残るものが少ないかもしれない――
そんな漠然とした不安を抱えることもあります。

一方で、妻には地元の友だちやママ友がいて、
家庭と並行して、人生を柔らかく広げているように見えます。
それはとても素敵なことだし、尊敬もしています。

でも、ほんの少しだけ、**“その世界に自分はいない”**という寂しさも感じたりします。


■ 与沢翼さんの姿に重なった部分

4億円という資産を支払い、親権も託し、
それでもなお「しつこい」と受け取られてしまう与沢さん。

もしかしたら、あの人も
「もっと感謝されたい」
「自分の思いが伝わってほしい」
そう願っていただけなのかもしれないな――と。

それが、周囲からは“未練”や“重さ”に映ってしまったのだとしたら、
そのズレはとても切ないと思いました。


■ 最後に

この記事は、誰かを批判したいわけでも、正しさを決めたいわけでもありません。

ただ、家族のために頑張っている人間にも、
ときには「ありがとう」と言ってもらえるだけで、
もう少し踏ん張れる、そんな日もあるんじゃないかと感じたのです。

少しでも、同じように思っている方に届けばうれしいです。