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日本は今、深刻な少子高齢化という問題に直面しています。
子どもは減り、未来を担う人材は貴重な「資源」になっている。
そんな中、うちの長男(小6)は開成中学を目指して、日々勉強に励んでいます。
親として、「ここまで頑張らせていいのか」と悩む反面、この国の未来を支える覚悟のようなものも感じているのです。
中学受験は、単なる学力競争ではない
少子化の中で、1人の子どもが背負う社会的な期待は重い。
中学受験はただの偏差値争いではなく、未来への投資とも言えます。
でも、それが本当に子どもの幸せにつながるのか?
「孤高の挑戦者」として戦う子どもに、大人は何を与えられるのか?
「金持ちの娯楽」という冷めた視点と、現場のリアル
一方で、中学受験は都市部の富裕層の娯楽だという声もある。
「教育熱心」と言われつつ、その実、教育格差を広げているのではないか?
自分の子どもを見ながら、そんな葛藤も湧いてきます。
自己肯定感を育むために
中学受験が自己肯定感を高める「習い事の一種」だという考え方もあります。
でも本当にそうか?偏差値に振り回されて、失敗したら無価値というメッセージを送っていないか?
今の時代に必要なのは、「勝ち方」よりも、「負けたあとに立ち上がる力」かもしれません。
東大卒だけが日本を支えているわけじゃない
僕も中学受験を経験しました。でも社会に出て感じたのは、
日本を回しているのは必ずしも高学歴のエリートたちだけじゃないという現実。
働き続ける力、人と協力する力、誠実さ。
そういう力が、社会をじわじわと支えているのだと思います。
息子よ、あと9ヶ月。偏差値ではなく「価値」を掴みとれ
そんな矛盾や不安を感じながらも、息子は前を向いて走っている。
親として、応援せずにはいられません。
あと9ヶ月。開成を目指すという孤高の挑戦の中で、
「自分は価値がある」と心から思えるようになってほしい。
そして、少子高齢化の時代を生き抜く力を手にしてほしい。