川崎12年・横浜6年、どっちが住みやすい?子育てしてみて感じた“手触り”


横浜に6 年、川崎に12年。人生の半分くらいをこの2つの都市で過ごしてきた。
今、3人の子どもを育てていて、ふと思う。「結局どっちが良かったんだろう?」と。

正直に言うと、極論どっちでもいい。


東京か、それ以外か。感じる格差

まず最初に思うのは、「東京ってズルいよな」ということ。
子育て支援の補助金、医療費助成、保育園の定員枠。どれを取っても手厚い。

裏を返せば、神奈川県内の自治体間ではそんなに差がない
川崎も横浜も、所詮“東京以外”。だから、政策面での違いはそこまで劇的じゃない。


横浜:洗練された「余裕」と、広がる郊外

横浜にいた頃は、港北ニュータウンのような区画整理された街に住んでいた。道が広くて、公園も多くて、小ぎれい。
子どもを連れて歩いていても、ベビーカーを押してる親が多くて、「ここは子育ての街だな」と実感できた。

ただ、その分、地価も家賃も高い
戸建てを建てるにしても、ちょっと夢見がちになる価格帯。
「将来、ここにずっと住むのか」と考えると、現実味が薄れていった。

あと、何となく余白が多いというか、広くて静かで、人との距離も遠い。良く言えば落ち着いてる、悪く言えばちょっとよそよそしい。


川崎:ごちゃごちゃ、ザワザワ、でも温かい

その後、川崎に引っ越してきた。最初に感じたのは、“音”の違いだった。
朝のゴミ収集車が流す音楽が、なんとも言えず可愛い。
「好きです、川崎、愛の街〜」って流れてくると、どこかゆるくて、笑ってしまう。
(この曲、住んでみるとクセになります。マジで)

街全体は、どこか雑多でゴチャゴチャしてる
道も狭いし、看板も多いし、人の距離が近い。でもそれが、逆に安心感がある
おせっかいなおばちゃんとか、世話好きな近所のおじさんとか、そういう人がけっこういる。
「東京のすぐ隣なのに、下町感がまだ残ってるんだな」って思った。


子育て目線で見たときのリアルな感触

子育て環境として見ると、正直、横浜のほうが「整ってる」感じはある。
保育園の施設も大きくて、園庭も広くて、キラキラしてた。

川崎は、狭い保育園や認可外の保育施設が多かったりして、最初はちょっと不安になる
でも実際に通ってみると、保育士さんの熱量がすごいし、行事もこじんまりしてて親の負担も少ない。

横浜の「都会的な整い方」と、川崎の「人間臭い温かさ」。どちらもメリットがある。


結論:どっちでもいい。けど、“合う”はある。

結局、どっちの街にも良さがあるし、欠点もある。だからこそ“どっちでもいい”
でも、「自分たち家族に合ってるのはどっちか」という視点では違いが出る。

横浜には“キレイな正解”がある。
川崎には“雑だけどリアルな居場所”がある。

僕は今、川崎の“ゴチャゴチャした手触り”が気に入っている。

「好きです、川崎、愛の街」——このフレーズ、ちょっと馬鹿っぽいけど、本気で気に入ってるんだよな。


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